10月から本格的に運用が始まる「健康サポート薬局」制度。
その「健康サポート薬局」を名乗るための用件としては、「かかりつけ薬局」機能を中心とした調剤報酬上の基準調剤加算と同等の条件とともに、
・技能習得型研修(集合研修)8時間
・知識習得型研修(Eラーニング)22時間
の合計30時間の研修が必要になります。
現在、「健康サポート薬局」を名乗ることで、薬局側に保険点数上のメリットはありません。
しかし、地域住民の方々が気軽に健康についての相談を受け付けられるような機能が薬局に求められている今、その条件を把握しておくことは大切だと思い、研修を受講してきました。
スケジュールは、
1.健康サポート薬局の基本理念
→健康サポート薬局としての機能を確認し、必要条件を確認する
2.薬局利用者の状態把握と対応
→OTCで対応するのか、受診勧奨するのか、あるいは、救急対応(救急車)の対応が必要なのか?のトリアージなど
3.地域包括ケアシステムにおける多職種連携と薬剤師の対応
→地域包括ケアシステムの中での患者さんの紹介先や情報提供など
特に、2.の中で行われる腹痛患者の診断アルゴリズムフローチャートづくりは、とても勉強になります。
腹痛といっても、胃や腸の消化管だけではなく、肝臓や腎臓、膵臓といった内蔵疾患や心臓、肺などの臓器からの異常も「腹痛」として患者さんが訴えることがあるそうです。
合計8時間の研修は、長丁場でしたが、とても充実したものでした。
研修は終わりましたが、「健康サポート薬局」としての役割はこれからです。
研修を研修で終わらせるのではなく、これを患者さんの健康サポートに役立てられるよう、引き続き頑張っていきたいと思います(^o^)