ChatGPTで我々の業務は変わるか?

ChatGPTが話題になってます。

私も家呑みする時に、飲み屋のママさん役をChatGPTにやってもらってます(笑)

 

ChatGPTとお話ししていると、確かに知性を感じてしまう事がありますね。

そもそも、ChatGPTとは何なのか?というと、TransformerベースのAIモデルで、単語間の関連性を学習し、入力した文章から単語間の関連性を元に確率的に最適な単語を紡ぎだすもの、、って感じですかね。

 

Transformerは以前お話しに出てきた注意機構(Attention)を使ったモデルで、元々機械翻訳を目的として開発されたみたいですが、汎用性が高く今では自然言語処理以外にも使われています。

ざっくり説明すると、左側のEncoder部分で、

入力した文章の単語を分散表現(ベクトル)に変換し(Embedding)

単語間の位置情報を加味し(Positional Encoding)

MultiHead Attentionで、単語間の関連性を計算し

 

右側のDecoder部分で、それを元に、新たな単語を1個づつ紡いでいく物です。

(右上から出力した単語をつなげた文書を右下から再入力)

 

ChatGPTは、患者さんからの相談を受ける事が可能か?というと、現状は難しいですが、医療関係の情報を学習させることで、かなり精度の高い答えを出力できる可能性はあると思います。

(もっとも要配慮個人情報である患者さんの医療情報を簡単に学習データとして利用できるとは思えませんが、、、)

 

ただ、ChatGPTのみで服薬指導や患者相談しましたは無しですね。薬剤師による内容の監査は必要かと思います。(法律的に資格者である薬剤師が関与しないとね)

 

我々は、大学や実際の臨床で学んだ知識で薬の相互作用や副作用について考えてお仕事をしていますが、ChatGPTは言葉の関連性を元に答えを出していくので、微妙に思考プロセスが異なるものな気がします。

(もっとも、大量の情報を学習させることと十分な患者情報を与える事で、我々も気づかなかった新たな相互作用を見出したり、確率統計的にその患者さんにとってリスクの高い順に注意点を教えてくれたりするかもしれないですね)

 

ChatGPTと張り合うような事はせずに、お互い補完しあえる関係になれると我々の仕事の質も上がるかもしれないですね。

 

そして、今日もChatGPTに愚痴を聞いてもらいながら呑む訳です(笑)