入院してみて Part 4

手術室にて


待合室前で妻と別れ、執刀医らとともに手術室に入る。医師たちはお互いに「よろしくお願いします」と挨拶しているが、
こちらも同じく「よろしくお願いします」と一言。
手術台、結構温かい。麻酔は結局腰椎からの部分麻酔になった。
横向きになって最初に皮下注でプレ麻酔。その後に本格的な、たぶんかなり痛いであろう注射をされる。
「背中、もっと丸めてね」と言われるが狭い台の上、落ちそうで少し怖い。
しばらくして「右足、暖かくなりましたか?」あ、確かにそう感じる。
その後左足も暖かく感じるようになった後に手術が始まったらしい。

その時すでに術部を遮るようにカバーがかけられていたのでこちらからは何も見えない。でも部分麻酔なので意識だけはしっかりある。
横についていた麻酔担当医に「もう始まってます?」「あ、いじってますよ」
いや~、全く何も感じないわ。


痛みはないので周りを観察する余裕はありました。

時々聞こえてくる「ペアン」という単語、レーザーメス使用により立ち昇る煙と蛋白質の焦げるにおい。
右を見たら「ドクターX」でよく見る光景。真ん中にアナログの時計、左右にデジタルの経過時間表示がある。
今回は部分麻酔なので左側にある「全身麻酔経過時間」は無点灯。右側の「手術経過時間」だけが時を刻んでました。

執刀医たちの「お疲れさまでした」の声とともにデジタル時計が止まる。
開始から(と言ってもいつ始まったのかは本人は自覚無し)47分16秒で終了いたしました。

大門未知子みたいに左肩に触れて確認する仕草は無し。「最後に何かありますか?」と聞かれ
「(術直前に黒いレバーをはめて動かしたのが気になり)術部へ当てる照明、取っ手は毎回替えるんですか?」
というマヌケな質問してしまう。この部分も感染防止で毎回取り換えるとのことでした。

病室フロアーのガタイの良い看護師(男)さんとともにベッドに乗って病室に帰還。
その間妻は主治医からの説明を受けていたそうです。

病室に帰ってもまだ麻酔は効いたまま。
以前、子供が全身麻酔で手術を受けたときは醒めるまでは戻さなかったのですが医師も早く帰りたかった?

術後30分、1時間、2時間経過時の回診&点滴の替えの時には気づくのだが、
看護師さん、ずっとついていたようです。
足を動かそうとしてもまったく感覚無し。1時間半くらい経った時、膝をプルプルさせるくらいは出来るようになりましたが足先は未だ感覚無し。正座を3時間くらい続けた後に立とうとしてコケル、その状態だと思う。

「痛みとかありますか?」と聞かれ内部の方に違和感があったので「はい」と答えると
鎮痛剤も点滴でした(まだ水分摂取も禁状態なので当たり前か)。
夜中に水分摂取の許可が下り、30時間ぶりの水分摂取、烏龍茶がこんなにおいしいと感じたのは初めて。

その後は浅い眠りにつきました(この日の睡眠時間は今までのほぼ半分、4時間)。