近年花粉症の患者さんなどで野菜やフルーツなどの食べ物食べると、15分以内に、唇の腫れ、舌やのどに痛み・かゆみ・不快感を感じ時に舌・のどの腫れを起こす病気です。
基本的には、口の周りにアレルギー症状が出るのですが、時にはその症状が目や鼻に広がったり、重症の場合はショックなどのアナフィラキシーを起こします。
原因は何かというと・・
原因となる食べ物が口腔粘膜に直接接触することで生じるアレルギー反応と考えられています。バラ科の果物（リンゴ、モモ、ナシ、イチゴ、サクランボ）、ウリ科植物（メロン・スイカ）、バナナ、ジャガイモなどがあります。これらの原因食品は花粉症の原因花粉類と交差抗原性（アレルギーの原因となる物質が共通して含まれていること）があることが知られており、そのために花粉症の患者さんで症状がみられることが多いと考えられています。
生で食べたときだけ症状が起こり、ジュースや調理した果物では起こりにくいと言われていますが、個人差があるので油断禁物です。
果物のアレルギーがある場合、ゴム（ラテックス）にもアレルギーを起こす場合があり、職業上ゴム手袋を用いる場合などでは注意が必要です。
