先日、耳垢除去剤勉強会がありました。
 
ジオクチルソジウムスルホサクシネートは界面活性剤です。耳アカの表面張力を低下させ、水分を耳アカに浸透させて軟らかくする作用です。
使い方がずっと気になっていました!
添付文書の用法及び用量には
通常綿棒等で外耳へ塗布して使用する。除去困難な場合は数滴点耳後5分〜20分後に微温湯(37℃)にて洗浄を行う。
高度の耳垢栓塞の場合は1日3回、1〜2日連続点耳後、微温湯(37℃)洗浄を行う。
と書いてあります。
自分で洗浄できるのかなと説明を聞いていると、
実際は6歳未満1回に2〜3滴、6歳以上は1回5〜6滴たらして、2日前位に使用するだけでも充分で、あとは医師に取っていただくとのこと。(耳浴回数と日数は医師によって違いますが・・)
使い方はていねい水と同様で安心しました。
ていねい水よりも即効性があるとのこと。1本10ml、約500滴分、量が多い感じもします。
安定性が悪いようで、開封したら10日前後で破棄になります。

副作用としては掻痒感、外耳道発赤、疼痛、皮膚炎、かぶれがあることがあるので、垂れてきたものはよく拭き取るように説明しないと。
指導箋もあるので安心です。

禁忌は鼓膜穿孔のある患者、慎重投与は外耳炎のある患者とのことで、耳鼻科の先生は、ていねい水と使い分けると話されていました。