口がカラカラに渇くことを感じて受診される患者さんの割合が増えています。
乾燥の原因には、年齢・内服薬・炎症などがあり、ときにはシェーングレン症候群という疾患のこともあり、口腔乾燥に対して胃腸薬の「アシノン」が使われることがあるのです。
アシノンはH2ブロッカーですが、唾液分泌作用もあり!
唾液の分泌は交感神経と副交感神経の二重支配を受けています。
交感神経が刺激されるとネバネバの唾液が分泌され、
副交感神経が刺激されると水様で多量の唾液が分泌されます。
アシノンは副交感神経終末で、アセチルコリンエステラーゼを阻害しアセチルコリンの濃度を上昇させて唾液腺のムスカリン受容体を刺激して、唾液分泌(サラサラの唾液)を促進する作用があるので使われています。