今回は乾皮症についてです。
角層の水分量が低下したために生じる、皮膚が乾燥し細やかな鱗屑が付着した状態のドライスキンと痒みを呈する皮膚疾患です。子供と高齢者に多いです。
子供の場合、皮脂腺を活発にし皮脂分泌を促進するアンドロゲン分泌が少ないために乾燥しやすくなり、高齢者はアンドロゲン分泌が減少→皮脂腺機能低下、特に下腿伸側や背中は入浴時に強くこするため皮脂が除去され乾燥しやすいとのことです。子供に比べ季節変化も大きく、冬のみ悪化すること多いです。更に乾燥により痒み誘発し、湿疹を併発しやすくなります。
乾燥肌の生活習慣予防
入浴に関しては長時間の高温浴をやめること
強くこすりすぎないこと
入浴後は乾燥しやすいため体に湿り気があるうちに保湿・保護剤を使うのが効果的です。冬期間は室内乾燥するため加湿器の使用も有効です。また保湿・保護剤に加え、紫外線療法は表皮内神経線維を消退させるため、適度な日光浴も痒みを軽減する可能性もあるようです。
