釣藤鈎について

今回は、釣藤散・七物降下湯・抑肝散の構成生薬の一つの釣藤鈎について調べてみました。

 釣藤鈎は数多くのアルカロイドを含有しており、その中でもヒルスチン・ジヒドロコリナンテインは含量高い。


・ 腸管血流増加作用
・ 血圧降下作用(Ca拮抗作用)
・ NOを介する内皮依存性血管弛緩作用、血管内皮機能保護作用、神経細胞保護作用
・ 認知機能改善作用→脳血流をよくする
・ 抗セロトニン作用→抗うつ作用
・ 脂質酸化抑制作用  
・ 鎮痙作用→小児・成人を問わず高熱による痙攣に効果あり。特に熱性痙攣に効果あり
・ 末梢性での血行動態改善作用


 七物降下湯は大脳皮質におけるXOD・SODなどのフリーラジカル関連酵素活性の変動をもたらすことから、長期に渡る高血圧状態により小動脈壁の肥厚、狭窄と虚血を起こすのに対して、フリーラジカル消去作用により直接、間接的に影響して、脳血管障害の予防効果を示すことが予測されている。脳では出血巣の数を低下し、梗塞巣の面積を減少し、腎臓の採尿管の傷害を減少することから、脳出血や梗塞を予防があると報告されている。