明治における近代洋風建築の代表的な建物1つ、迎賓館赤坂離宮に行ってきました!
昨年までは、毎年10日間程度の期間限定での公開でしたが、今年の4月から迎賓行事がある日を除いて一般公開されるようになりました。
JR四ツ谷駅方面から歩いて5分もしないうちに、大きな大きな正門が見えてきます。
建築家・片山東熊らによって、明治42年に東宮御所として建てられた建物だけあって、まさしく“宮殿”です。
ネオ・バロック様式の建物は、まるでヨーロッパの宮廷のようですね。
一般公開では、この赤坂離宮の建物の中も見学できるのですが、残念ながら、撮影はNGです。
謁見を行う「彩鸞の間」、晩餐会を催す「花鳥の間」、首脳会談などに利用される「朝日の間」、舞踏会を行う「羽衣の間」という4部屋を見学できるのですが、それぞれの部屋がまったく異なる雰囲気になっていて、どの部屋に入ってもため息が出るほどです。
特に、羽衣の間の高さ3m、重さ800kgのシャンデリアや、石膏の浮き彫りの壁飾りなど、そのゴージャスな雰囲気には圧倒されました。
当然、お庭も趣向が凝らされています。
花壇に咲く花も、よく手入れされており、彩りよく咲いています。
よく目を凝らすと、屋根の両脇についている獅子が左右で「あ」と「ん」の口をしています。そう、狛犬のように阿吽(あうん)の形になっているんですよ。
一見、洋風ではあるのですが、そうした細かいところに「和」のテイストを取り入れているところが、片山東熊のセンスを感じます。
レンガ造りの東京駅を設計した辰野金吾と共に、明治時代にこの建物が作られて、それが今もなお色褪せずに受け継がれている、というのはすごいなぁ、と感心します。(辰野金吾や片山東熊を教えた、ジョサイア・コンドルの設計した三菱一号館も素敵ですね。)
機会があれば、是非一度見学してみてはいかがでしょうか。