最近流行の戦車模型を作ってみました。と言っても、今現在、巷で流行っている「ガルパン」ではなく、半年位前に一部で話題になっていたイスラエルのMBT「メルカバ」です。
イスラエルは建国当時から周辺国と戦争(いわゆる中東戦争)を繰り返して、最初はWW2時のスクラップ同然の兵器をヨーロッパや北アフリカから取り寄せ、その後はNATO軍の中古品で運用していましたが、世界的な情勢で輸入が立ち行かなくなったこともあり、70年代からは自国で開発を余儀なくされメルカバが誕生しました。
最大の特徴はエンジンが車体前部に搭載され、後部(フツーは此処にエンジンが載る)は人間のためのスペースになっていることです。敵の砲弾の直撃する部分にクラッシャブルストラクチャーを置き搭乗員へのダメージを抑え、人間の乗り降りも狙われやすい車体上部ではなく後部ハッチから可能、更に車外で負傷した味方兵を救護可能とするなど人命最優先(だったら戦争しなけりゃ良いのに)のパッケージングでの成り立ちとなりました。
Mk1では「とりあえず形にしましたが、何か?」という感じでしたが、運用を重ねるにつれアップデートが施されていきます。
Mk2では砲塔サイドに増加装甲&ボルト留めだったサイドスカートは柔軟性を持たせるためサスペンション付きに。
Mk3では被弾後に交換可能なモジュール装甲を取り入れ入射角度を浅くする一方、エンジンのパワーアップ・転輪のサスペンションもモデルチェンジ⇒車体の大型化しています。
Mk4(現行型)では更にバージョンアップされ、もはやMk1の面影は無くなり「カネゴン」の頭のような形状の砲塔に。車体下にも地雷対策の装甲が。
戦車の可動部、特に車体と砲塔の接合部は狙われやすく近年のゲリラ的な至近距離からの攻撃には比較的弱いのでその部分が重点的に変わっていくようです。砲塔上面の機関銃は車内からリモコンで掃射可能、数が増えた分だけゲリラ戦が増えたということでしょう。
兵器ほどドラスティックには行かないまでも、人も経験を踏まえて進歩しなくては、と思っている今日この頃です。
ちなみにMk1は日本のT社製、Mk2&4は韓国、Mk3は中国製のプラモデルでした。インストに日本語が無いのってとっても新鮮、組み立てだけなら現地語だけでも充分よ。
さて、次はガルパン(デカール仕入れました(^-^;; )を作るか?それとも往年のF1、私の大好きなNelson Piquetコレクションにするのか。いずれにしても少し時間かかりそうです。